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<コラム・布帳馬車>在日宣言に救われた
 地域の小学校に出向き、3年生の2クラスで「韓国理解」の授業を持たせてもらった。6年以上続いている取り組みで、先生はチマ・チョゴリ姿の女房、私はアシスタントである。

 最初に「韓国について知っていることは」と尋ねると、いっせいに「キムチ、焼肉」と返ってくる。だけど、その後が続かない。数年前まではそうだった。幼いからではない。中学生相手のときも同様の反応だった。「近くて遠い国」の現実を何度も思い知らされてきた。

 しかし、02年の秋からは、事態が変わった。「拉致、キム・ジョンイル」という声があがるようになったのである。最初にそのおぞましい単語を平然と言ってのけたのは、わが子と親しい女の子だった。悪気があろうはずがない。連日連夜の拉致報道による刷り込みの結果である。

 ところが、昨年からはまた別の反応が出始めた。韓流である。悪将軍に代わって、ぺ・ヨンジュン、チェ・ジウの名前が、自然に出てくるようになった。

 拉致と韓流。どちらも在日が仕掛けたことではない。なのに、本国の動向に一喜一憂させられる。国籍を持っている以上は仕方がないが、出口の見えない政治の問題で頭を抱え、引きこもるよりは、多文化共生に努める方がよほど賢明だ。

 授業の終わりに、日本名の男の子がそっと言った。「おじさん、ぼくのお父さんとお母さんも韓国人なんだよ」。突然現れた後輩のてらいのない在日宣言に救われる気がした。(C)

(2005.2.23 民団新聞)
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