掲載日 : [18-07-06] 照会数 : 10430
【韓国】胎壺の変遷知る特別展 国立古宮博物館
[ 太宗陶器胎壺(写真提供:国立古宮博物館) ]
[ 睿宗胎壺、胎誌石(写真提供:国立古宮博物館) ]
[ 成宗白磁胎壺、胎誌石(写真提供:国立古宮博物館) ]
朝鮮王朝の国王27人中18人の胎壺を見ることができる特別展「朝鮮王室阿只氏の誕生-国の福を入れた胎壺」が9月2日まで、ソウル鍾路区の国立古宮博物館で開催されている。
韓国学中央研究院の蔵書閣と共同で行う今回の展示会では、朝鮮王室の出産文化が分かる遺物や文献約300点が公開されている。
朝鮮朝時代の独特の出産文化に「安胎」がある。
特に王室では赤ん坊のへその緒を保管することは、後代の健康と国の安寧を祈る意味を込めた重要な儀式だった。
展示は4部で構成されている。
1部「螽斯之慶、王室の繁栄を祈る」は、多産を象徴する百子図屏風と英親王妃が所蔵した装飾品なども展示されている。
2部「呱呱之声、産声を上げる」は、出産のために設置された宮庁の産室庁、養育を担当した輔養庁、乳母の奉保夫人と王族の出生関連儀式に関する文献などが展示されている。
3、4部では、太祖李成桂から世宗、正祖などの胎壺が公開されている。
朝鮮朝初期、陶器中心から粉青沙器を経て白磁に変わる胎壺の変遷史を知ることができる。
26日と8月9日には展示に関する特別講演会が開かれる。
特別展は9月2日まで。
平日9~18時、土・日・公休日9~19時。入場無料。同館(02・3701・7654)