掲載日 : [2020-01-15] 照会数 : 10009
「韓日の共生協力関係構築へ」…民団新年会韓国側来賓のあいさつ
[ 右上から南官杓大使、姜昌一氏、柳興洙氏、右下から韓佑成氏、尹昊重氏(代読)、金碩基氏(代読) ]
南官杓・駐日韓国大使
昨年、韓日関係はいつにも増して厳しい時期を経験しました。しかし、年末の韓日首脳会談開催を機に新たな希望の雰囲気が生まれつつあります。韓国と日本は歴史的、文化的に最も近い隣国で、決して離れることのできない関係です。両国は長きにわたり様々な葛藤を乗り越え今日の発展を成し遂げました。現在の困難も乗り切ることができると確信します。
韓日両国が向き合い対話を通じて知恵を絞ることで直面している様々な困難も賢明に克服できると思います。韓日関係における難しさを早期に乗り越え両国民と企業に及ぼしている不便が一日も早く解消されるよう最善を尽くして参ります。
平昌五輪で李相花選手と小平奈緒選手が見せてくれた友情のように、東京五輪でも韓日の友情を確認する和合の場となることを願っております。
姜昌一・韓日議連会長
韓日両国が難関に突き当たった時も、いつもこれを乗り越え交流と協力を深められたのも、在日同胞社会の中心である民団の役割が大きかったからです。韓日両国の友好関係を損なうことは正しいことでも利益でもありません。特に在日同胞皆様の生活に大きな影響を及ぼします。非常に厳しい状況が続く中、皆様の苦労を思うと心が重くなります。
韓日議員連盟の会長として私は、韓日両国が直面している難題を解決し、両国の関係悪化が長期化しないよう最善を尽くします。昨年の韓日・日韓議員連盟総会では、両国の議員が意向を確認しお互いの対話促進へ努力しました。その結果、両国の首脳は、15カ月ぶりに正式な会談をもち、対話を通じて解決することで合意し、見通しが明るくなりました。
柳興洙・韓日親善協会中央会会長
昨年、少しは良くなるだろうと思っていた韓日関係が何の進展もなく、新年を迎えることになり、韓日問題に関わる一人として、実に恥ずかしく申し訳なく思っています。両国関係が悪化すれば、最も辛い立場になる方々が在日同胞の皆様であることを、私はよく知っているからです。
しかし、GSOMIAも延期され、昨年12月に中国で韓日両国の首脳会談も開かれました。また、両国が最悪の状況を避けるために、お互いに努力している点も見受けられます。韓国でも徴用工判決の強制執行は猶予され、日本でも輸出規制に対する審査をそれほど厳しくしていません。
このようなことは、評価に値すると思います。私は、今年は、必ず両国の関係に進展があると確信しています。そうでなければ両国は、厳しいグローバル競争時代を生き残れないからです。
韓佑成・在外同胞財団理事長
理事長就任以来2年間、海外同胞団体の中で最も大切に思っているのが民団です。
在外同胞財団は今年も在日同胞社会の母国発展への寄与などを本国の国民と共有するために、韓国の小中高の教科書に在外同胞の掲載を拡大するとともに、大韓民国政府樹立以来、最初に設立する在外同胞関連施設の「在外同胞教育文化センター」の建立も本格的に推進する計画です。
今年4月に韓国では、第21代国会議員選挙が行われます。私は、在外同胞財団理事長として皆様が今回の選挙に、より積極的に参与して下さることを願っています。
李海璨・共に民主党代表(尹昊重氏代読)
創団以来民団は、今も在日同胞の権利保障と民生安定のために総力を尽くしていることを承知しています。そして、韓日両国に対する深い理解を土台に、両国の力強い懸け橋の役割を果たしています。特に韓国戦争では642人の在日学徒義勇兵が母国防衛のために命を捧げました。また、韓国の経済発展やソウル五輪での募金など大きく寄与してきました。今の大韓民国があるのは皆様のおかげであることを決して忘れません。
韓日両国は決して離れることの出来ない隣人。過去の歴史を直視し東北アジアの中心国家として、共に知恵を出し強いパートナーシップを保ち続けなければなりません。韓日間の共生協力関係を構築することにより一層邁進してまいります。
黄教安・自由韓国党代表(金碩基氏代読)
庚子年は豊かさと結実の年。昨年、国内でも大きな困難を経験し韓日関係の悪化で最も辛かったのが在日同胞だと察します。今年は、多くが変わるべきです。国内状況も変わり、皆様の不安をなくし、韓日関係も一日も早く改善すべきです。両国の政府だけでなく、私たち自由韓国党も早期正常化へ最善を尽くします。70余年間、50万在日同胞の求心体として韓日関係発展に大きな役割をしてきた民団が引き続き大役を果たすことを願っています。
今年は、国会議員選挙があります。国が困難に直面した時、いつも大きな力になってきた在日同胞の皆様の愛国心はよく存じております。大韓民国の未来が懸かる総選挙に在日同胞の大きな関心と参与をお願いします。
(2020.01.15 民団新聞)