掲載日 : [2018-09-26] 照会数 : 5419
趙善玉の「飲食知味方の世界」ヨンゲチム
鶏肉の中に薬味類
暑い夏も終わり、肌寒い季節になってきましたね。季節の変わり目で体調を崩している方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような時にぴったりな滋養食をご紹介します。
今回の料理は「ヨンゲチム」です。韓国語でヨンゲとは若鶏のことです。日本ではヒナ鶏1羽はなかなか売られていませんが、韓国では300gくらいの小さな物からいろいろなサイズがあるのですよ。
その若鶏を使った料理は、現代のサムゲタンとも言えますが、実は若鶏の中に詰める具材が違います。現代では、餅米や高麗人参、なつめ、栗などが入りますが、このヨンゲチムには鶏肉の中に韓国味噌をベースにした薬味類が入っています。
また、加熱方法としては、サムゲタンは出汁で煮込みますが、ヨンゲチムは湯煎にかけ、火を止めて煮汁をかけながら、再度湯煎にかけることを繰り返しながら作ります。
韓国味噌のコクとうまみ、そしてシソの爽やかな風味がアクセントになって食もすすむと思います。ぜひ試してみてくださいね。
◇材料(4人分)
鶏肉500g
<ヤンニョム>韓国味噌大さじ2、生姜みじん切り小さじ1、ゴマ油大さじ2、しその葉みじん切り2枚分、ネギみじん切り1/2根、胡椒少々、山椒少々、小麦粉大さじ2、醤油小さじ1
◇つくり方
1.鶏の内臓を取り出し、きれいに洗う。
2.ヤンニョムの材料をよく混ぜて①の鶏の中に入れる。
3.鍋に水を入れ、その上に②の鶏をボウルに入れて蓋を閉めて15分ほど湯煎にかけ、火をとめて煮汁をかけ、再度湯煎にかけ、火をとめて煮汁をかけるを繰り返し40~1時間くらいで出来上がり。
(2018.09.26 民団新聞)