【兵庫】一社在日韓商兵庫(趙珉一会長)は3月4日、2024年度政府褒章で勲三等・冬柏章を受章した同韓商の宋玉植常任顧問の受章記念祝賀会を神戸市内のホテルで開催した。趙会長は「宋常任顧問は兵庫韓商会長時代にアジア経営塾等を通じた若手起業家の育成、海外コリアンビジネスネットワークの構築、神戸空港の国際化推進、東日本大震災における復興・再建支援活動等、多くの実績と指導力を発揮した。栄えある受章を兵庫韓商一同、うれしく思う」と述べた。
友人や関係団体からの花束贈呈に続き、兵庫韓商からはお祝い品としてペア宿泊券(有馬)が趙会長から贈られた。
宋常任顧問は「35年前に兵庫韓商に入会し、地域社会・地域経済の発展、韓日経済交流の発展に向けて韓国系商工団体として様々な事業に取り組んだ。今回の受章は長年にわたる関係各位の指導あっての賜物と感謝している」と謝辞を述べた。
1950年2月生まれ。父(宋相玉氏)が52年に創業した薪浦商店(現・マキウラ鋼業㈱)に68年に入社。その後、30歳の若さで代表取締役に就任以降、経営手腕を発揮した。兵庫韓商には90年に入会。常任理事・副会長として18年にわたり韓商活動に積極的に参与、08年の会長就任後は、若手起業家育成の「東アジア経営塾」の開講、大連韓国人商会との「姉妹結縁」、大邱・中小企業貿易人会との「親善合意書」等を進めた。
また、民団西播支部への長きにわたる参与と支援、地元姫路市の児童養護施設への寄付活動、故郷である慶尚南道昌原市の児童養護施設・低所得家庭への寄付活動等、韓日親善交流や地域経済の発展、社会福祉活動等が認められ、駐日大使表彰(97年)や産業褒章(12年)等に続き、今回の勲三等「冬柏章」受章となった。
祝賀会には李相烈駐神戸韓国総領事はじめ総勢120人が参加した。