掲載日 : [19-04-02] 照会数 : 11154
韓国国防部「済州4・3事件」72年ぶりに遺憾表明
韓国国防部が軍・警の武力鎮圧で数多くの良民が犠牲になった「済州(チェジュ)4・3事件(済州島四・三事件)」に関連し、事件発生72年ぶりに遺憾を表明する計画であることが分かった。
2日、国防部関係者は「訪米中の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)長官に代わって徐柱錫(ソ・ジュソク)次官が明日(3日)もしくは明後日(4日)、済州4・3行事が開かれる光化門(クァンファムン)広場を訪問して犠牲者を哀悼し、(4・3事件に対する)遺憾を表明する」と明らかにした。
ただし「徐次官は3日午前に開かれる4・3追悼式には参加しない」とし「光化門広場に用意された別途追慕空間で、罪のない良民の犠牲があったことに対して遺憾を表すものと承知している」と話した。
「済州4・3」は「事件」という名称がつけられているが、1948年4月3日発生した騒乱を始まりに、1954年9月21日までの7年7カ月間、済州道で発生した武力衝突とその鎮圧過程で住民たちが犠牲になった一連の事件を総称している。
当時、軍警は武装隊を鎮圧するという名目で罪のない済州道民1万人余りを虐殺したり、集落数十カ所を焼き払ったりしたことが真相調査を通じて確認されている。
今まで大統領の謝罪はあったが、国防部次元で4・3犠牲者と遺族に公式に謝罪するのは今回が初めてだ。
当局者は「軍当局で済州4・3に対する歴史的再評価があったわけではない」とし「したがって済州4・3に投入されて褒賞を受けた軍人に対する褒賞取り消しは検討していない」と話した。
これに先立ち、ノ・ジェチョン国防部副報道官はこの日午前の定例記者会見で「鄭長官が(4・3に対して)公式に謝罪する計画があるか」という質問に「現在まで検討中」と触れるにとどまった。
また、ノ副報道官は「国防部当局者が公式謝罪をするか」という追加質問には「いかなる形式であろうとも立場表明があるものと承知している」と回答した。
2019年04月02日 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]