掲載日 : [19-05-27] 照会数 : 16857
草の根民間交流を強化し善隣友好を牽引…日韓親善協会中央会が総会
[ 定期総会であいさつをする河村建夫会長 ]
[ 総会後の懇親会には韓国から韓日親善協会の柳興洙会長らがかけつけた ]
日韓親善協会中央会(河村建夫会長)は24日、2019年度年次総会・懇親会を都内のホテルで開催した。総会には役員と理事ら約50人が参席した。
報告では特に、韓日パートナーシップ宣言20周年を記念して、昨年9月に民団と共催したセミナーを皮切りに、10月にはソウルで韓日親善協会と合同で「日韓・韓日親善協会合同大会」が開催され、日本から80人を超える会員が参加し韓国側親善協会と民間交流の大切さを確認し合ったことが強調された。
今年度の主要方針として韓日が交互に実施している「青少年交流訪問団」が今年は日本側が受け入れ、7月29日から4泊5日間の日程で韓国から訪日団20人程度を招き、関東エリアを中心に韓日次世代の連帯拡大への橋渡しを行う。また、毎年9月に実施している歴史文化探訪訪韓団は各地方協会と日程調整を図りながら企画する。11月には全国地方協会の役員・実務者会議を開催する予定だ。
2年の任期満了に伴う役員改選では河村会長の再選と現体制をそのまま継続していくことにした。あわせて、副会長に森英介氏(衆院議員・千葉県日韓親善協会会長)、常任理事に斉藤実氏(愛知県日韓親善協会会長)、理事に成田光雄氏(富山県日韓親善協会会長)と参与に田中敬子氏(力道山夫人)が加わった。
総会の後に開かれた懇親晩餐会には3月に韓日親善協会会長に就任した柳興洙元駐日大使や裵泰洙常任副会長、楊仁集副会長のほか、9日に着任したばかりの南官杓駐日大使や日韓議員連盟の逢沢一郎副会長(自民、衆院議員)、日本の外務省から阿部俊子副大臣が参席した。
柳会長は「今、政治的に両国関係は最悪と言われているが、民間レベルでは1000万人以上の人的交流に広がっている。このような民間交流の流れがある限り両国の未来には光が輝いていると信じている」と期待を込めながら、「この民間交流をさらに増やしていくことが両国親善協会の役割でもあり、外交関係を引っ張っていこう」と呼びかけた。
南大使も「私の着任が両国政府から大きく期待されていることを痛感している。やるべきことが参席しているが、40年間の外交活動の経験を生かし一日も早く韓日関係改善をめざしたい」と意欲を見せた。
逢沢副会長と阿部副大臣も「草の根民間交流こそ両国関係の将来を担う大きな役割を背負っている。その日韓親善協会の皆さんの活躍を期待しているし、議員のわれわれもともに努力していく」と述べた。
民団中央本部の呂健二団長(任泰洙副団長代読)も「民団では今年、活動方針の柱の一つとして韓日友好親善に尽くすことを決めている。今後も日韓親善協会と連携しながら、文化、学術、スポーツ、青少年など、民間交流を展開していく」と期待を寄せた。この後、韓昌祐名誉顧問の音頭で乾杯し懇親が始まった。