掲載日 : [23-04-13] 照会数 : 4197
駐日大使が三重でトンネル工事事故犠牲者悼む
[ 犠牲者を悼む尹大使(提供:駐日韓国大使館) ]
【三重】1920年代後半、大阪から伊勢までを一本のレールで結ぶ青山隧道の掘削工事中に犠牲となった同胞8人と日本人8人合わせて16人を偲びこのほど、尹徳敏駐日大使は「旧青山トンネル工事殉難者供養塔」に献花、参列し冥福を祈った。
工事中犠牲になった同胞の存在は青山町立青山中学校の生徒たちが旧青山トンネルの歴史を調査する中、02年に明らかとなった。事実を知った民団三重本部は同胞を含む16人の犠牲者を供養するため、04年から慰霊祭を執り行っている。
尹大使は「日本の生徒たちの温かい心と努力のおかげで、犠牲者を毎年追悼できるようになった。こうした生徒たちの考え方と行動こそ、韓日両国が過去を克服し和解へ進む上で、かがみともいえよう」と述べた。
尹大使は2月には第2次大戦中、大牟田市の三井三池炭鉱などで過酷な労働の末に非業の死を遂げた韓国人を悼む「徴用犠牲者慰霊碑」と長崎同胞の念願だった「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」も訪れ参列、黙とうを捧げた。