掲載日 : [23-04-17] 照会数 : 4605
〈フィギュア〉韓国が国別対抗戦で銀メダル
[ 「世界フィギュアスケート国別対抗戦2023」で、韓国代表チームがチームメイトを応援している(©ISU) ]
韓国フィギュアスケート代表がが2022~2023シーズンを有終の美で締めくくった。フィギュア4種目に国家代表がチームを組んで出場する国別対抗団体戦で初めてメダルを獲得した。韓国は15日、東京で閉幕した国際スケート競技連盟(ISU)「世界フィギュアスケート国別対抗戦2023」で、米国(総点120点)に続き95点で2位に入った。韓国は特に優勝候補の日本(総点94点)を1点差で上回り、初出場で銀メダルを獲得した。
2009年に始まった同大会は1シーズンの中で特に良い成績を収めた6カ国が出場する隔年制の国別対抗戦だ。男女シングル(以上2人ずつ)とペア、アイスダンスなど4つの種目を競い、各順位に与えられているポイントを国別に合算して順位を決める。今シーズンの出場国は韓国・米国・日本・イタリア・フランス・カナダなど6カ国だ。
大会初日(13日)、韓国は男女シングル・ショートプログラムで善戦して中間順位2位で出発した。だが、2日目(14日)のペア・ショートプログラムとアイスダンスのフリーダンスで振るわず、順位を下げた。メダル圏から遠ざかりそうだった韓国の逆転劇を演出したのは韓国代表チームの主将である男子シングルの車俊煥だった。
車俊煥は最終日(15日)のフリースケーティングで先月の世界選手権大会の時に見せたようなノーミス演技で男子シングル全体1位に立った。技術点95.54点と芸術点92.88点など合計187.82点という高得点をマークした。米国のイリア・マリニンらライバルが高難度のジャンプを試みてミスを出したが、車俊煥はクワドラプル(4回転)サルコウなど自分ができるジャンプをミスなく滑り切り、特有の芸術性の高い演技で高得点の足掛かりを整えた。
車俊煥がフリースケーティングで1位ポイント12点を獲得した韓国が13点を追加した最終日、男子シングルで日本は9点を追加するのにとどまった。結局、韓国は日本を1点差で抜いて逆転銀メダルを確定させた。
今大会では韓国女子シングルの李海仁の活躍も外せない。車俊煥がショートプログラムでは11点を獲得したのに比べて、李海仁はショートプログラムとフリースケーティングのどちらも1位に入り、一人で24点をあげた。女子シングルのもう一人の出場選手、金芸林もフリースケーティングで3位に入り、韓国が銀メダルを獲得するための大きな原動力となった。
チョ・ヘジン-スティーブン・アドコック組のペア、イム・ハナ・クァン・イェ組のアイスダンスはともに最下位で成績は惜しかったが、彼らがこれまで力強い演技を見せてくれたおかげで韓国は国別対抗の今回の団体戦の同大会に出場することができた。