掲載日 : [23-06-19] 照会数 : 3561
在日3世の柔道女子・金知秀が国際大会で初の金
[ 相手に技をかける金知秀 (23・慶北体育会) ©IJF国際柔道連盟 ]
[ 頂点に立った金知秀(左2人目) ©IJF国際柔道連盟 ]
在日同胞3世の柔道家・金知秀 (23・慶北体育会)が怪我からの復帰戦となる国際大会でで人生初の金メダルを獲得した。
金知秀は17日(韓国時間)、カザフスタンのアスタナで開かれた国際柔道連盟2023グランドスラム女子63kg級決勝でカタリナ・ハッカー(世界ランキング6位・オーストラリア)を一本勝ちで破って優勝した。2017年12月にシニア舞台にデビューした金知秀は、初めて国際大会の頂点に立った。
試合開始後2分14秒に足技で相手を倒して技ありを奪い、終了7秒を残して再び足技で技ありを奪い取り、金メダルを獲得した。国際柔道連盟が主催するシニア国際大会で金知秀選手が優勝したのは今回が初めて。
在日3世である金知秀は兵庫県姫路市出身。2016年8月に高校1年ながら日本のインターハイで優勝したあと、その年10月、在日大韓体育会の勧めで韓国国体に出場し、国内の強豪を次々と撃破し圧倒的な強さで優勝。その後、大韓柔道会から韓国ジュニア代表に選ばれた後、2020年に在日韓国人女子柔道選手として初めて韓国代表となった。
2年前の東京オリンピックの女子57kg級に出場したが、結果はベスト16で敗退。オリンピック後は手首の怪我で長い間、苦難の時期を過ごした。
怪我からを回復した金知秀は体重を63kg級に上げて韓国代表ではなく個人選手として今回の大会に出場し見事に優勝した。来年のパリ夏季オリンピックへの出場にも期待がかかる。