韓国の葛藤と一線 在日の立場を最優先に 今年の民団を振り返れば、「激動」「多事多難」という言葉が自然と浮かぶ。民団はこの1年、どう動き、何を残したのか、整理する。 ■□ 5・17声明の本質と正常化運動の立脚点 「連邦制事変」という視点も 韓国で発行されている『月刊朝鮮』の12月号は、「民団内『連邦制事...
「民団のため」団結… 危機をなぜ、短期で克服できたのか 民団中央執行部が親北勢力に牛耳られたのは、60年の歴史のなかでも初めてのことだ。それを体現した河執行部は、対立候補に66票の大差をつけての当選であった。それにしても、これだけの支持を受けた河執行部をなぜ、わずか半年で退陣させられたのか。 民団の規約上、団長の権限は絶大と...
広さ約3倍の好立地に 狭い古い 負のイメージ一新へ 学校法人金剛学園(金漢翊理事長、 平海校長)=大阪市西成区梅南=が07年夏、待ちに待った新キャンパスに移る。移転先の大阪市住之江区南港コスモスクェアは通称「海の新都市」とも呼ばれている。海に囲まれた緑豊かで自然環境にも恵まれる立地環境は、東京でいえばお台場を思わせる。情...
金剛学園の新理事長に10月26日、金漢翊氏(民団大阪府本部団長)が就任した。金理事長は新キャンパスへの円滑な移転、自立財政の確保という難題を背負っての出帆となった意欲をみなぎらせている。 まず、移転費用3億円については「来年から在日韓国人の財界人などを精力的に回り、募金活動を集中的に行う」と、意気込んでいる。 自立運営には生徒数600人の確...
礼儀作法授業に 任美姫さん(48)=韓国語教師・高校17期 新校舎になると運動場が広くなるのがなによりうれしい。体育館もできるので、韓国の礼儀作法も教えていきたい。 これまでは講堂が狭くて全校生徒が集合できる場所がなかったが、広い体育館で韓国の文化の授業として「礼儀作法」の授業を取り入れていきたい。「韓国の礼儀作法」は資料もある...
開設から1周年迎えた在日韓人歴史資料館 被差別の重み受けとめ涙 2世 「創氏改名」学び本名宣言 4世 在日韓人歴史資料館が開設から一周年を迎えた。資料館の来館者は実に多様だ。 約2時間もの間、展示室から動かなかった男性がいた。家業の屑鉄屋を無理やり継がされたという2世だった。朝鮮、韓国を忌み嫌...
孫雅由の作品と生き様 河正雄光州市立美術館名誉館長 回顧・遺作展に寄せて 在日韓国人2世画家・孫雅由(1949〜2002年)の作品展が来年1月末まで、光州市立美術館で開催中だ。「芸術とは何か」「人間とは何か」を問い続けた彼の作品と生き様について、河正雄・光州市立美術館名誉館長に寄稿してもらった。 在日の特性見つめ続け