写真・資料に釘づけ 映画祭で「戦後史」ほうふつ 語り継ごう「在日」を! 今年で3回目を迎える民団フェスティバルが、10日から13日まで民団中央会館で開かれた。参加者は定番企画の写真展と新企画の歴史資料展に目を奪われ、映画祭では懐かしい同胞の生活場面や差別と闘う姿に感極まる参加者も少なくなかった。11日からは韓国屋...
自らの問題意識鮮明に 民団フェスティバルの目玉、「日本映画に描かれた在日Ⅲ」では、映画監督と評論家が作品について語った。 葛藤や情念描く 「京阪神殺しの軍団」(佐藤千広・映画評論家) 在日が映画の中でフレームアップされてきたのは、日韓条約締結以降、60年代の後半からだ。戦後の闇市を舞台に「第三国人」として登場...
開放の流れ変えさせぬ 自治体 動揺せず 撤廃運動、むしろ拍車 最高裁判所大法廷(裁判長・町田顕長官)は1月26日、在日韓国人2世の保健師、鄭香均さん(54)の管理職選考受験を拒否した東京都の国籍要件を合憲とする判決を言い渡した。ただし、判決は単に都の裁量権を認めたにすぎず、外国人を管理職に任用するかどうかの判...
自治体にゲタ預け 都主張の合理化に終始 公務員就任権は認定 光る2人の反対意見 ■□ 訴訟経過 97年11月の東京高裁での違憲判決から7年目の04年6月、東京都からの上告を受けて審査してきた最高裁第3小法廷は、同年9月28日に双...
鄭香均さん 苦闘10年を振り返る 判決が言い渡された瞬間、鄭香均さんは法廷で体を石のように硬直させたまま、しばらく席を立とうともしなかった。都側の代理人らが裁判官席に深々と頭を垂れていたのとは対照的な光景だった。 最高裁第3小法廷が弁論期日を指定してきたとき、鄭さんは「さんざん待たせたあげく、外国人排斥や憲法改悪の動きが重なるこ...