民団・総連 中央の和解こそ機軸 全国組織の責任重い…高レベル協議で推進力を 相互かく乱の要素除いて…共同体的な特性生かそう 民団中央本部の金宰淑団長は朝鮮総連に対して、8月15日の第59周年光復節中央式典での慶祝辞を通じ、来年の第60周年光復節には両団体で共同祝賀行事を開催しようと呼びかけた。また...
積み上げた交流 和合の機熟す 韓国民団(民団)と朝鮮総連(総連)との和合・交流事業は1990年代初頭、千葉で開かれた世界卓球選手権を皮切りに、規模の大小や祖国の動向を受けた紆余曲折はあったとはいえ、毎年のように行われてきた。 ■□ 91年 千葉での世界卓球大会…初の単一チーム応援 祖国が分断...
在日は日本をどう変えたか 日本社会に埋没しても不思議のなかった在日同胞コミュニティーは、しぶとく生き残っただけではない。「第三の開国」へ日本社会を変容させるファクターとして、むしろその存在価値を浮上させてきた。「在日文化」はない―こう言われながらもどっこい、在日の生き方そのものが文化になったのだ。ともに解放を迎えた原点に帰り、光復節60...
バイオリンと8・15の思い語る 真剣に生きた証し…民族の誇りを失わずに バイオリン制作の世界的権威、陳昌鉉氏(74)が脚光を浴びている。在日歴60年の半生は、貧困や就職差別をはじめ、苦難の連続だった。ところが、逆境をバネにしたバイタリティーあふれる生き様と今日の成功は、在日だからこそ可能だったと語る。少年の頃の好奇心を今...
「違憲判断見直しは解放の流れに逆行」 都の保健師、鄭香均さんによる都庁国籍任用差別訴訟を審理してきた最高裁第3小法廷(藤田宙靖裁判長)は9月28日に原告、被告双方から主張を聴く口頭弁論を開く。東京高裁判決がどのような形で見直されるのかは不透明だが、弁護団の金敬得弁護士は7日、支援団体主催の学習会で高裁の違憲判...
怒りと涙の100年たどり…日本社会との架け橋に 最近、愛媛新聞在日取材班著「在日―日韓朝の狭間に生きる」に対する在日3世李河林の「記憶をなくした日本人への警鐘」と題する書評を読んだ。評者は冒頭に「日本生まれの在日3世である私が初対面の日本人に本名を名乗る時、9割以上の割合で返ってくる言葉がある。『中国の方ですか』『日本語がお上手ですね』...