歴史探訪や馬射戯
【埼玉】旧高句麗の遺民1799人が、現在の日高市と飯能市を中心とする武蔵国の一部を切り開き、高麗郡家を置いてから間もなく1300年。地元では「高麗郡建郡1300年記念事業委員会」(丹下敏男会長、日高市商工会長)が発足、「市民レベルの韓日友好の場にしたい」「地域の活性化につなげていきたい」と動き出した。一連の記念事業は建郡1300年にあたる2016年5月16日に最高潮を迎える。
記念事業委員会は日高市の高麗神社境内に事務所を開設。6月には市内で総会を開き、2012年度の事業計画を策定した。
今年度は、本格的な始動の年として、同事業委員会が定めた「新高麗郡エリア」(7市2町=日高市、飯能市、入間市、狭山市、川越市、鶴ヶ島市、坂戸市、毛呂山町、越生町)の歴史と史跡を巡る「歴史探訪講座」や、高句麗古墳壁画にある高句麗の騎射武芸を再現する「馬射戯〜MASAHI〜(11/23)」の国際交流事業などを催す。
記念事業委員会の丹下会長は、「文化、産業・事業、観光、芸能、交流、広報の6つの部会が中心となり、事業の詳細を詰めているところ。2016年に向かって大きく盛り上げていくが、そのときだけで終わらず、5年、10年と事業活動を継続していきたい」と話している。
すでに公式ロゴマークが決定。広報活動の一環として地元の10〜20代の女子学生が舞姫を務める高麗郷おもてなし隊のなかの1ユニットとして「麗姫(れいき)」も動き出した。ユニホームは高句麗衣装をモチーフにメンバー自らデザインした。扇子や美しい布などの手具を使ったオリジナル舞を創作中。事務所(℡042・978・7432)。
(2012.10.3 民団新聞)