与党非難風船ビラも…統一部報告
【ソウル】統一部が8日、放送通信委員会の資料を基に国会外交通商統一委員会に提出した国政監査資料によると、北韓は12月の第18代韓国大統領選挙への介入を執拗に試みている。
北韓の公式メディアでの大統領選挙関連言及や大統領候補に対する非難などが、第17代大統領選挙の行われた2007年に比べ3倍も増えている。
07年には月平均52回だったが、今年の場合、4月11日の国会議員総選挙以後、最近まで月平均143回にものぼっている。
また、統一部が2日に尹相セヌリ党議員に提出した国政監査資料によると、北韓当局が労働新聞や朝鮮中央テレビなどのメディアを通じ大統領選挙に言及した例は、4月の総選挙から先月25日まで1日平均4・6回だった。前回の大統領選挙の同期間は1日平均1・5回だった。
これに先立ち、北韓メディアは、4月の総選挙に関連しても、1月1日から4月11日まで1日平均4・6回言及している。4年前の総選挙の同期間の1日平均0・8回に比べ約6倍増だった。
北韓は韓国の選挙に関与する際、祖国統一平和委員会などの対南宣伝組織はもちろん、若者層を狙ってユーチューブやツイッター、フリッカーなどのソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)をも積極的に使っている。
北韓は今後も大統領選挙に関与するため、SNSを使って韓国の従北勢力を結集したり、海外の親北勢力を動員するなどの動きを一層強めるとみられている。
なお、韓国軍関係者はさる2日、北韓が9月29日夜に与党セヌリ党や国防部を非難する大量のビラを風船に付けて飛ばしたと明らかにした。南北軍事境界線に近い京畿道の金浦や坡州で計1万6000〜1万7000枚を回収したという。
(2012.10.12 民団新聞)