民団京都本部(王清一団長)は14日、京都国際学園から京都市民に向けて盛りだくさんの韓国文化を発信した。同本部としては初の試み。団員を対象とした従来の「10月マダン」を次世代にも魅力ある事業にと、「京都コリアフェスティバル」として発展させた。
フェスタを主管した実行委員会の河鉄也委員長は、「日本人も在日も一緒になってコリア文化を楽しんでほしい。これまで以上に良き隣人になれるはず」と述べ、王団長も「今日1日大いに楽しんでください」と呼びかけた。また、民主統合党の李海 代表をはじめ、李賢主駐大阪総領事もお祝いのメッセージを披露した。
当日は同胞と日本人2500人(主催者発表)が、グルメや文化、K―POPの男女新人アイドルグループの公演などを目当てに会場を埋めた。
屋外では京都国際学園舞踊部、民団南京都支部オリニサークル、青年会京都本部サムルノリサークル、婦人会京都本部オモニコーラス、民団舞鶴支部サムルノリサークルらが次々と舞台に上がった。なかでも民団南京都支部オリニサークルに所属する3歳児が軽やかなステップで「江南スタイル」のダンスを披露すると、会場から拍手と歓声があがった。
K―POP男性グループのA―PRINCEと同女性グループのMAY―QUEENによる公演では、若い女性たちが大喜び。子どもたちは中庭でプチェ(うちわ)と仮面の工作に夢中になっていた。工作を終えると色とりどりのチョゴリを試着、カメラの前で得意げにポーズをとっていた。
韓国茶道紹介コーナーでは、チマ・チョゴリ姿で韓国茶道協会京都支部の尹道心支部長が韓国伝統茶道のお点前を披露した。
展示会場では、余江勝彦浮島丸殉難者を追悼する会長が制作した韓国仮面をはじめ、李相武左京支部顧問作の民俗絵画(江戸時代の朝鮮通信使絵巻)、李華真東洋画家の東洋画・掛け軸など、個性あふれる作品が好評を博した。21の屋台が味を競ったキムチやチヂミ、ホットック、サムギョッサルなど30種類以上の料理も好評だった。
(2012.10.24 民団新聞)