中国人誘致が奏功
今年の利用客3万人超
かつて「利用客ゼロ」だった襄陽国際空港(江原道)が中国人観光客でにぎわい、復活ぶりを見せている。
江原道によると、今年10月までの空港利用客は2万3300人で、年末までに3万2000人にまで伸びる見通しだ。08年11月2日から翌年8月14日までの9カ月間、1便の飛行機も飛ばず、「世界で最も静かな国際空港」(英国BBC放送)と皮肉られたこともあった。
江原道を訪れた中国人観光客は08年の約13万4000人から、今年は年末までに36万人に達する見通しだ。さらなる増加を見込み、江原道は襄陽国際空港を活用する戦略を立てた。北京やハルビンの旅行社に対して、観光客1人当たり1万ウォン、チャーター便には200万〜400万ウォンの奨励金を支払うという破格の条件を提示した。
また、空港職員に中国語の教育を実施し、空港の各所に中国国旗を掲げるなど、中国人観光客のためのサービスにも積極的に乗り出した。
こうした努力が実り、空港免税店の売上額が伸びたほか、地域経済活性化に効果が表れた。平昌冬季五輪関連行事を控え、他国からも関係者が訪れると期待している。
(2012.11.21 民団新聞)