【愛知】第2次大戦末期、マグニチュード8の東南海地震に襲われ、犠牲となった労働者と学徒、および朝鮮女子勤労挺身隊員ら合わせて57人を追悼する記念碑がこのほど、名古屋市南区の名南ふれあい病院敷地内に移された。
建立したのは高校教師ら地元の市民団体。戦後長らく隠蔽されてきた事実を掘り起こすとともに88年12月には「悲しみを繰り返さぬようここに真実を刻む」と記された追悼記念碑を旧道徳工場跡地(現在の日清紡名古屋工場内敷地)に建立した。その後、工場が閉鎖されたのにともない、新たな移設先を探していた。
移設除幕式には当時、工場で作業に携わった梁錦玉さんも参加、「失われた青春を返してほしい、三菱と日本は誠意を見せて」と訴えた。
(2012.12.1 民団新聞)