北韓は、発射場建設費用を除いても4億5000万㌦がかかる長距離弾道ミサイルの発射を1年に2度も強行した。
韓国政府は、北韓は4月の長距離弾道ミサイル発射(失敗)と、今回の長距離弾道ミサイル発射に総額で約9億㌦を投じたものと推算している。
李明博大統領は4月の北韓のミサイル発射失敗直後の定例ラジオ演説で、「北韓が今回の発射に使った直接費用だけでも8億5000万㌦(平安北道鉄山郡東倉里の発射場建設に約4億㌦、ロケット開発に約3億㌦、初歩的な衛星開発に1億5000万㌦)と推定されている」と表明、「ミサイルを一度発射するのに要するお金で北韓の6年分の食糧不足分、(中国産のトウモロコシ)250万㌧を購入でき、食糧問題を完全に解決することができた」と指摘している。
今回の弾道ミサイル発射強行について北韓外務省報道官は12日、「衛星打ち上げは金正日総書記の遺訓」だと強調した。金総書記は、「敵どもは、人工衛星の打ち上げだけでも数億㌦は優にかかっただろうと言っているが、それは事実だ。私は人民がろくに食べることができず、豊かに暮らせないことを知りつつも国と民族の尊厳と運命を守り、明日の富強な祖国のために資金をその部門に回すことを許可した」(99年4月22日付け労働新聞)と明らかにしている。
(2012.12.21 民団新聞)