昨年は1万8千人を記録
日本で定期的に実施されている日本語を母語とする人を対象とした韓国語能力試験の受験者数が伸び続けている。年間出願者数は毎年ほぼ右肩上がりの伸張を続けてきた。ただ、昨年の8月以来、韓日関係の冷えこみがあり、その影響も憂慮されている。この勢いは今後も続くのか。
韓日関係の影響は?
韓国語能力試験は韓国語の普及・拡大を目的に韓国政府が世界30カ国以上で毎年、ほぼ同時期に実施している。クラス別の合否判定は韓国政府教育科学技術部の認定するところとなり、韓国への留学や就職にも有利とされる。一般的に韓国企業に就職するなら、上級の5級以上合格が目安だ。
97年に第1回試験を実施。このときの受験者数はわずか298人だった。08年からは年2回の実施に変わり、11年に初めて受験者数が1万人を突破。昨年は1万8143人が志願書を提出した。この間の志願者・受験者数を見ると、横ばいはあっても減少したことは一度もない。
日本地域での試験実務を担う韓国教育財団では韓日関係の行方を心配しながらも、「まだまだ伸びしろは大きい」(崔明管理部長の話)と考えている。当面、年間3万人の受験者数達成が目標だ。
韓国語学習熱に火がついたのは00年代。「ヨン様」に代表される韓国テレビドラマを視た「おばちゃん世代」が「現地の言葉でやりとりしたい」と学習を始めたのが大きい。韓国語能力試験に限れば志願・受験者の男女比は3対7だという。
4月21日実施の第30回韓国語能力試験は2月12日が願書締め切り。受験料はクレジットカードのほか、全国の大手コンビニの端末機からも支払いができる。
(2013.1.16 民団新聞)