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密陽女子高から4人
明浄学院の授業に参加
【大阪】密陽女子高等学校(金ヨンファン校長、慶尚南道密陽市)から生徒4人が引率の教師とともに15日、姉妹校の私立明浄学院高校(瑠東東治校長、大阪市阿倍野区)を訪問した。
4人は各クラスごとに分かれて交流授業に参加した。調理実習では「いちごロールケーキ」に挑戦。双方とも知っている言語を駆使しつつ、身振り手振りも交えながらコミニュケーションをとっていた。明浄に在籍する在日韓国人の生徒が覚え立ての韓国語で自己紹介する場面も見られた。
両校の橋渡しをしたのは明浄学院の英語教師で、延世大学語学堂で韓国語を学んだ伊地智咲さん。10年夏、韓国で開かれたACCU国際教育交流事業で密陽女子高校の当時の校長と知り合い、韓国の教職員50人が大阪を訪れたときも親身になって世話にあたった。こうした地道な交流が12年1月、姉妹交流調印の実現につながった。
領土問題で両国関係がぎくしゃくしているが、伊地智さんは、「両国間の政治問題とは関係なく、双方の生徒たちが交流を通して、お互いの国を身近に感じてくれれば」と話していた。8月には明浄学院側から密陽を訪問する予定。
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国際理解教育の一環
済州北小児童と北鶴橋小
【大阪】済州北初等学校(金春植校長、済州市)から児童ら9人が16日、姉妹校の大阪市立北鶴橋小学校(長谷川和正校長、生野区)を訪問した。両校の交流が復活したのは13年ぶり。
体育館での歓迎式では北鶴橋小の児童119人全員が「アリラン」の合唱で済州北初等学校の児童らを迎え、記念の色紙を手渡した。北鶴橋小6年生の申未紀さんと藤原真優さんが、「授業で韓国のことを勉強しています。お友だちになりたい」と呼びかけると、済州北初等学校の張芝銀さんと金イェリムさんも「これからもっともっと交流していきたい」と応じた。
北鶴橋小民族学級で学ぶ3年生の児童9人は舞台でチャンゴを演奏。済州北初等学校の児童も女子が済州道に昔から伝わる民謡を歌い、男子はテコンドの演武を披露した。
両校は96年11月17日に姉妹校提携。4年余り交流が続いたが、途絶えがちになっていた。北鶴橋小学校では民族学級の歴史も古く、国際理解教育に力を入れていることから、教職員から「交流を復活させよう」との声が上がっていた。
この日の交流会を民団大阪本部から朴英哲副団長と、北鶴橋小学校の初代民族講師を務めた金容海さんらが見守った。
(2013.1.30 民団新聞)