現場の教員13年がかり
韓国全国教職員労働組合大邱支部と広島県教職員組合が制作チームをつくり、韓国と日本の青少年がともに学ぶ共通の歴史副教材を出版した。両教組が合意書を交わしてから13年がかりという「苦難の道のり」だった。執筆にあたったのは両教組にかかわる小・中・高校の現役教員ら。学者や研究者ではない。大邱と広島にかかわる交流の歴史を取り上げたのも類書にない特徴だ。
地域間交流を重点に
日本語版タイトルは『日韓共通歴史教材 学び、つながる日本と韓国の近現代史』。開国から現在までの歴史を4章に分けて記述した。読者は中学生以上を想定している。日本語版は東京の明石書店から3月31日に。同様の内容の書籍はソウル・ヒューマニスト社からも出版された。
両教組が共通の副教材の作成に取り組むとの議定書を交わしたのは、日本で新しい歴史教科書をつくる会の中学校歴史教科書採択が社会的な問題となっていた01年8月7日のこと。採択反対のための運動だけでなく、韓国と日本の子どもたちが共通の歴史認識を持てるような教材が必要との認識で一致した。第1弾として『朝鮮通信使‐豊臣秀吉の朝鮮侵略から友好へ』を05年4月、韓日で同時出版した。
しかし、第2弾となる本書については、困難を極めた。広島と大邱でそれぞれ数十回におよぶ原稿作成研究会議、および「国際会議」を10回重ねた。この間、タイトル1つ決めるのに2時間以上かかったことも。双方が「供出」か「収奪」か、一つ一つの言葉を吟味し、見解をぶつけた。一時は両者が互いに目を背け、反目しあうこともあった。
当初から助言者として関わってきた金両基さん(比較文化学者)は、相談に訪れた広島県教組の石岡修委員長に、「人間が1人では生きられないように、1国だけでも生きられない。民族や国家を背負うことなく、広島と大邱の交流の歴史に光をあてたら」とアドバイス。「両者の間で見解や認識の差が生じてもタブーを設けず思ったことを言い合い、子どもたちの未来のために議論を重ねるように」と述べた。 download 4k porn best porno world studios naughtyamerica.com, vixen.com, Inthecrack.com, Passion-HD.com, hegre.com porn-4k.com only on our site the best 4k porn of the world
金さんのアドバイスは両国の執筆者に大きな影響を与えたという。韓国側の執筆者は議論を重ねるうちに、「国、民族の歴史を書くのではなく、この地域、この村の歴史を書き下ろしてみようと、もっと簡単に考えるようになった」という。また、この間、「議論しあった過程は双方向で共感を積み上げていく期間でもあった」と述懐している。
関係者によれば、都内の有名私大が副読本として採用することになったという。税別1600円。
連絡は明石書店(℡03・5818・1171)。
(2013.4.12 民団新聞)