掲載日 : [2015-12-23] 照会数 : 4674
「脱北者に寄り添う」関東と関西で交流会…民団支援センター主催
脱北者支援民団センターが主催する関東交流会が11月28日、都内で開かれた。首都圏などに住む脱北者ら約40人がゆっくり温泉につかった後、昼食とカラオケに興じながら再会を喜んだ。
8月にセンター代表に就任した金一雄・民団栃木県本部前団長は、「私自身が帰国船に乗ろうと新潟まで行ったが、土壇場で気持ちが変わった。皆さんの辛い人生は、決して他人事ではない。気持ちに寄り添い、できる限りの支援をしていきたい」と決意を明かした。 日本の歌謡曲「ここに幸あり」を気持ちよく歌っていたAさん(女性・68歳、山口県出身)は、13歳の時に北送船に乗った。98年12月に脱北、51歳だった。生活保護を受けながら、娘夫婦が経営する韓国家庭料理店を手伝っている。「お客が少なくなり、生活が苦しいのが一番の心配ごと」と言う。
Bさん(男性・69歳、石川県出身)は、17歳で北へ行き、日本に戻って来たのは07年だ。「漂着船から上がった死体は男ばかり。脱北者だったら、女、子供など家族がいるはず」と話す。生活保護を受けており、「北に残した家族に仕送りができないのが一番辛い」。
統一については、「金正恩は自分の利害に合わないと、韓国の提案に絶対応じない。平壌は表面上はよくなったが、地方は金正日時代よりも、もっと苦しくなった。脱北すれば、連座制で拘束される。今年5月に家族に連絡したから事情はよくわかる」と苦しい胸のうちを明かした。
Cさん(女性・43歳、北韓生まれ)は、28歳の時に脱北した。8歳の時に日本に来た息子はもう高校生。日本の友だちに囲まれているが、自分のルーツと民族のプライドを忘れさせないために、この交流会には必ず連れてくる。「私たちのような者こそ、民団からの情報、民団の力が必要だ」と強調した。
民団大阪が歓待
関西地区の交流会は11月29日、大阪市内で開かれ、1歳から3歳の幼児を含め約40人が集まった。民団大阪府本部の呉華燮副団長らが歓待した。
(2015.12.23 民団新聞)