掲載日 : [2016-01-27] 照会数 : 5461
繁盛店へ新商品に注目…東京で焼肉ビジネスフェア
[ 若者に人気のプルコギ ]
[ 在日3世が開発した「掛川まっこり」 ]
日本の外食として欠かすことのできない焼肉店。その焼肉業界の企業が集まる展示会「〜ミートフードEXPO〜焼肉ビジネスフェア2016」が20、21の両日、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館で開催された。今や焼肉店は過去とは異なり、若者を中心に幅広い世代に親しまれ、外国人観光客にも人気を得ている日本の代表的な外食に発展。素材に対する高級志向も高まり、高付加価値商品が求められている。
2日間に1万9千人集客
同実行委員会と日本食糧新聞社が共催、全国焼肉協会(JY)が特別協力し、農林水産省が後援した。09年に初開催して以来、東京で8回目、大阪は5回目。
食肉はもちろん、キムチ、惣菜、タレ、調味料をはじめマッコリ、ワイン、焼酎などのアルコール類や無煙ロースター、専用ダスト、調理器具、各種店舗設備など約160社が出展し、最新情報を求める意欲は強く、会場は2日間にわたって約1万9000人の業界人でごった返した。
食肉ではブランドと呼ばれる鹿児島、神戸、米沢をはじめ、栃木、福島、北海道など、各地の牛・豚をはじめ、ここ数年ブームを呼んでいる馬肉業界も多数並んだ。生肉だけでなく熟成肉をアピールするブースも目立った。
肉に合うワインや焼酎、清酒などを扱うリキュール業界にあって、近年売り上げが低落しているマッコリで目をひいたのが「純日本産」をアピールするオファード(静岡県掛川市)の「掛川まっこり」。在日3世の南貴晴代表は「構想から9年を費やしただけに思い入れもある」と自信をのぞかせた。
父が営んでいた塗装業を鞍替えしての挑戦で、本物のマッコリづくりのため、社員を韓国に送り込み、伝統酒専門学院などで3年間修行させた。韓国伝統酒の巨匠とも呼ばれ、韓国農林水産食品部傘下の国立農業科学院教授からも手ほどきを受けた。
「様々な米で試作した結果、愛知県産を選択、自身がめざす『フルーティーでさわやかな酸味のある逸品』づくりに達した」と誇る。
日本産野菜で漬けた無限物産(大阪生野区)はこだわりのキムチの他、お客の要望に応じて山芋やセロリなど、指定された材料で作るオリジナルキムチを宣伝した。
特設会場では金信彦氏(トラジ社長)による成功までの秘話を語る特別講演をはじめ、加治幸夫氏(物語コーポレーション社長)の「焼肉店に求められる雇用環境整備」、船井総研経営コンサルタントの「高収益肉バル業態」「焼肉店の新採用戦略」などのセミナーも行われた。
全国焼肉協会の新井泰道名誉会長(叙々苑代表)と山口悟会長(なべしまホールディングス代表)は「同フェアは焼肉業界の活力の創造に向けた新食材やメニュー開発、繁盛店につながるハードとソフトの提案など、焼肉業界関係者への貴重な情報発信の場となっている」と語っている。
同フェアは2月2、3の両日、大阪南港ATCホールでも開催される。
(2016.1.27 民団新聞)