掲載日 : [2016-03-09] 照会数 : 6872
銀座で反ヘイト…「無音の抗議」に徹す
[ プラカードと横断幕を使っての静かな抗議行動(数寄屋橋交差点で) ]
地元商店関係者に配慮
海外からの観光客が多く訪れる日本を代表する観光地、東京の中央区銀座エリアで6日、嫌韓・排外主義者たちによる差別扇動デモがあり、市民がプラカードを掲げて無言の抗議活動を行った。地元商店主や観光客、買い物客への配慮からだ。結果的には「朝鮮学校ぶっ潰せ」「(中国人らへの)国費留学制度廃止」など叫ぶデモ隊の醜悪さだけを浮き彫りにした。
青年会も特大横断幕
抗議する市民の側は銀座1丁目の水谷橋公園から外堀通りを進むデモ隊を、近くの数寄屋橋交差点4カ所で固まって迎え撃った。手には「在特会、ネトウヨ出ていけ」「銀座の街はヘイトスピーチを許さない」などと書かれた手作りのプラカードや横断幕を持ち、高く掲げた。物珍しそうに見入る外国人観光客には、英語で「ヘイトスピーチデモ」に反対の意思表示を行った。
デモ隊はおよそ50人前後だったのに対し、市民グループは数百人規模。数の上では完全に上回っていた。青年会中央本部(朴裕植会長)も「ヘイトスピーチ、許さない」と書いた高さ約3㍍近い特大の横断幕を掲げて抗議活動の先頭に立った。
デモ隊が近づいても、抗議に集まった市民から拡声器を使っての過激な声は聞かれなかった。デモ隊が交差点を通り過ぎると、プラカードを突きつけながら一緒になって歩道を移動。小雨のぱらつくなか、デモ隊の解散地点となった日比谷公園まで抗議活動を続けた。
銀座は都内でも特に外国人の来訪が多いエリア。都内の訪問先別では第2位の人気ぶり。ここで昨年1年間だけでも14回のヘイトデモが繰り返された。
抗議行動を呼びかけた市民団体「東京給水クルー」と「対レイシスト行動集団」はこの間、自治体や銀座エリアの商店会と連絡を取り、「地元の商店会ばかりか、観光客や買い物客にも協力してもらえるカウンター行動はないか」と検討を重ねてきた。
その際、銀座の商店関係者から「ヘイトデモが迷惑なのは当然だが抗議の声にも迷惑している」との声があり、「拡声器不使用・声を上げない・プラカードの掲示にとどめる」というスタイルを採用した。
これは3年前に新宿の新大久保で初めて生まれた「プラカ隊」の復活ともいえる。なかには買い物客とおぼしき人まで抗議の輪に加わっていた。
(2016.3.9 民団新聞)