掲載日 : [2016-04-06] 照会数 : 5950
<高麗神社>高句麗料理を再現…趙善玉さんに依頼
[ ケミョン酒とともに先付けを味わう参加者 ]
高麗郡建郡1300年記念
【埼玉】高句麗時代の再現料理を味わう体験イベントが3月27日、日高市の高麗神社(高麗文康宮司)であった。高麗郡建郡1300年祭を前に高麗宮司が企画し、韓国料理研究家の趙善玉院長に依頼した。
当時の料理に関する記録はまともに残されていないという。趙院長が手がかりを探して韓国国内の博物館3カ所を回り、さらに歴史学の専門家から聞き取りを重ね、古文献にもあたるなど、1年以上かけてようやくよみがえらせた。
趙さんが発見したキーワードは「発酵」だ。趙さんがこの日用意した料理は発酵で始まり発酵で締めくくる約20品にのぼるコース。当時の高麗人が食べていたであろう食材を使い、茹でたり、蒸したりするだけという当時の簡単な調理方法も忠実に守った。陶器は韓国の専門家に特注した。
食前酒は松の葉と麦芽を使い、50日間もかけてじっくり発酵させた「ケミョン酒」。先付けとして一口大の乾燥したタラと牛肉が、同じく砂糖に漬けて乾燥させたりんごとともに出された。
魚料理は2週間発酵させたエイを醤油で蒸したもの。独特の香りは好みが分かれるところ。趙さんも心配そうに見守ったが、骨まで食べつくす人も見られた。メーンの豚肉料理は臭みがなく、柔らかな食感が好評だった。肉は1カ月間、発酵させて漬けた。ナムルはえごまとにんにくの葉。
「1300年前の料理だし、たぶんまずいだろうな、体験だから我慢して食べてみようと思って来た」という参加者は、「なんでこんなにおいしいの?」とびっくりした表情。趙さんによれば、通常よりも発酵時間を伸ばすなど「愛をたっぷり入れた」ためだ。1品あたり調理するのに最低でも3日はかけたという。参加者の側も、「凝ってるよね」と納得した表情を見せていた。
日高市から谷ヶ崎照雄市長、市議会から山田一繁議長らも参加した。
(2016.4.6 民団新聞)