掲載日 : [2004-09-29] 照会数 : 4656
父子の愛情と哀感と 「お父さんのバックドロップ」来月公開(04.9.29)
李闘士男の監督初作品
本作に出演し今年7月に他界した原作者、中島らもが試写会で「滂沱の涙を流した」と言う映画「お父さんのバックドロップ」が今秋公開される。
試合を優先させ、妻の死に目にも会えなかったドサまわりの中年プロレスラーの父・牛之助(宇梶剛士)と、そんな父を憎み「お父さんも嫌い!プロレスも大嫌い!」という息子・一雄(神木隆之介)。息子の信頼を得るため、牛之助は世界空手チャンピオンに捨て身の挑戦状を叩きつけて……。
数々のバラエティー番組を手掛けてきた李闘士男の映画初監督作品。脚本は「愛を乞うひと」「月はどっちにでている」「OUT」の鄭義信。
80年の大阪市南部を背景に、映画初主演の宇梶と神木の愛情と葛藤を描く熱演が光り、南方英二(チャンバラトリオ)、南果歩、生瀬勝久ら脇の演技が冴える。
人々の生き様を色濃く描くイタリア映画に憧れる監督の熱望で音楽はアコーディオニストcobaが担当。エンディング曲はいま最も目が離せないアーティストの一人、スネオヘアーが歌う。
いわゆる格闘技映画とは一線を画すかっこ悪くてかっこいい、老若男女が笑って泣ける親子の感動物語。
10月9日から渋谷シネ・アミューズほかで上映。全国順次公開。
問い合わせはシネカノン(℡03・5458・6571)まで。ホームページはwww.cqn.co.jp/backdrop/
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李闘士男(りーとしお)演出家。64年大阪市生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。制作会社「リーライダーす」代表。「お父さんのバックドロップ」で映画監督デビュー。「弱い人間が、明るく大またに、コンプレックスを乗り越えていく姿を描きたかった」と語る。
(2004.9.29 民団新聞)