掲載日 : [2005-02-23] 照会数 : 2783
土星・オーロラの神秘 金周煥博士ら米と共同で解明(05.2.23)
[ 球体の先端の白い輪がオーロラ ]
美しい環(リング)があることで有名な土星。その土星オーロラの神秘が韓米専門家の共同研究によって明らかにされ、話題を呼んでいる。
太陽からの粒子で発光
土星のオーロラに関して初めて詳細な研究報告書を出したのは、金周煥博士(延世大土木環境工学科卒)と米ボストン大のジョン・クラーク教授チーム。今回の研究結果は土星オーロラ研究論文2編とともに「ネイチャー」17日付に掲載された。
土星オーロラ観測データを分析した結果、土星のオーロラは地球と同じく太陽と関わりがあり、高エネルギー粒子の流れである太陽風が強まるとき、オーロラが大きくなることが判明した。ただし、オーロラを誘発する物質は、地球のように陽性子や電子でなく、重いイオン粒子である点は木星と類似しているという。
オーロラは太陽からやってくる微細なプラズマ粒子(電子やイオン)が磁気圏に入り、電離層の大気とぶつかって発光する現象。このとき、酸素原子は緑色、窒素分子は赤色に光るなど、美しいさまざまな色の光を発する。地球でもノルウェーやアラスカといった緯度の高い地域でよく見られる。
土星は星(恒星)がするような「またたき」をしないので、簡単に惑星だとわかる。土星のオーロラも四半世紀前から観測されてきたが、その発生原因や形態について詳細に知るすべがなかった。その神秘を解明するきっかけとなったのが土星探査機カッシーニの打ち上げ。カッシーニが昨年6月に土星に到着したことで多くのデータの入手が可能になった。
金博士は延世大卒業後、米ミシガン大で土木工学博士学位を取得するとともに、ミシガン・ボストン両大学で天文学の研究を行ってきた。今回の研究で金博士は、宇宙望遠鏡とカッシーニから送られて来るデータの処理を担当した。
(2005.2.23 民団新聞)