掲載日 : [2005-05-18] 照会数 : 3418
韓国の児童書翻訳(05.05.18)
在日2世女性を中心に、韓・日の相互理解願い
話題作から5冊厳選
【大阪】在日2世の女性が韓国で出版されて話題となった児童書の中から5冊を選び、日本人の有志の協力を得て翻訳した。シリーズ「いま読もう!韓国ベスト読み物」(A5版、全5巻)と題して東京の汐文社から出版された。
この女性は近畿大学で韓国語の講師を務める金松伊さん(59)。韓国の出版社から日本に紹介したいという自信作60冊をリストアップしてもらい、金さん自ら20冊を厳選した。今回、翻訳出版が決まったのはこのうちの5冊。金さんによれば「児童書からは人間の純粋な部分が伝わってくる」という。
『問題児』は80年〜90年代の韓国社会が舞台。家族や先生、友情といった当時の子どもたちを取り巻く心象風景がよく分かる作品だ。「問題を隠さない韓国のありのままの姿、パワーを見てほしい」と金さんいち押しの1冊だ。
コンピューターを題材にしたSFファンタジー長編「秘密の島」は、感情をうまく表現できない少年が愛や友情に目覚めていく作品だ。このテーマは日本の子どもたちにも共感を呼ぶものと考えられている。そのほか、障害者と健常者との友情を描いた「ソヨニの手」などバラエティーに富んだ内容となっている。
これらの作品は今後、小学校の図書室や地域の公民館にも置かれるという。金さんは「韓流という一過性のブームに踊らされない、身近な問題を通じての相互交流こそが子どもたちの本当の交流につながる。小学生の全国作文コンクールの対象教材になってくれたらいいのに」と話している。
各1575円。問い合わせは(℡03・3815・8421)汐文社。
(2005.05.18 民団新聞)