掲載日 : [2005-06-08] 照会数 : 3908
「沈黙の海峡」…4都市で上演 7〜8月
[ 死の床で韓国語と日本語で心情を語り始める主人公 ]
韓国人日本兵の懊悩
新しい時代の韓日のあり方を探る作品「沈黙の海峡」(品川能正作・演出)が、韓国のソウル市劇団と日本の東京ギンガ堂の共同制作によって7〜8月、山口、広島、大阪、東京で上演される。この作品は4月の韓国公演で、高い評価を受けた。
品川さんは2001年に東京、大阪、ソウルで上演された韓日共同制作「火計り‐400年の肖像」(韓国・劇団美醜、日本・劇団昴)の脚本を執筆。この作品は400年前の壬辰倭乱の時に、韓半島から強制連行された韓国人陶工一家を登場させ、韓日の歴史を描いたもの。
「沈黙の海峡」は、品川さんが「火計り」で言及できなかった、日本の植民地時代の韓国人のアイデンティティーや戦中戦後の韓日の歴史観の違いなどを盛り込み、植民地時代から現代までの歴史に翻弄された韓国人日本兵の姿を浮き彫りにする。
物語は44年に植民地統治下の韓半島から日本の大学に入学した金田東真がその後、学徒出陣で日本軍に徴兵され、心を病み、それ以来、異国の病棟で心を閉ざしたまま何十年も時が過ぎる。東真は息を引き取る直前、韓国語に日本語まじりで自分の過去を語り始める。
《公演日程》
山口=7月16日/下関市市民館大ホール、17日・18日/山口情報センター、20日/宇部市渡辺翁記念会館、22日/山口県シンフォニア岩国大ホール▽広島=21日/広島県アステールプラザ中ホール
▽大阪=24日/吹田市メイシアター大ホール▽東京=26日から8月3日/俳優座劇場。
問い合わせは、東京ギンガ堂(℡03・3352・6361)
(2005.06.08 民団新聞)