掲載日 : [2005-06-29] 照会数 : 2781
南北交流 再活性化へ…非核化を軸に据え
[ 南北長官級会談のため訪韓し、盧武鉉大統領(右)を表敬訪問した北韓代表団=23日、ソウル ]
長官級会談合意 離散家族の再会も
中断されていた南北政府間交渉が相次いで再開され、関係各協議も活発化の兆しを見せている。
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1年余の停滞を経て、最近の主な動き
10カ月ぶりの次官級会談は開城で、5月16日から4日間にわたって開催された。核心の核兵器開発問題については触れないまま、第15回長官級会談を早期に再開し、肥料20万㌧を支援するなどとした共同報道文が発表された。韓国はこの合意に基づき21日、異例の早さで肥料輸送を開始している。
平壌での6・15祝賀行事に韓国代表団の団長として参加した鄭東泳統一部長官は17日、金正日国防委員長と予定外の会談を行った。鄭長官はその席で、6者協議復帰と核放棄に戦略的な決断を促す盧大統領のメッセージを口頭で伝達。金委員長は、米国が北を対話相手として尊重することを前提に、7月にも6者協議に復帰する可能性に言及し、「韓半島非核化宣言は有効だ。宣言は金日成主席の遺訓である」と語った。また、肥料20万㌧の支援についても謝意を表明し、合わせて食糧支援を要請している。
13カ月間中断していた長官級会談は21日、ソウルで開かれ、23日には鄭長官と権浩雄内閣責任参事の南北首席代表が12項目の合意事項を盛り込んだ共同報道文をともに読み上げた。これは、会議が円卓で行われたことと合わせて初めてのこと。昨年5月の会談では一言半句も言及できなかった核問題についても、金委員長の柔軟発言の流れを受け、韓半島の非核化を最終目標に平和的解決のための実質的措置をとっていくことが確認された。他の主な合意事項は次の通り。
▽8月26日から金剛山で離散家族再会事業を実施し、これと合わせて金剛山離散家族面会所建設に着工、光復節に向けテレビ対面を試験的に実施する▽韓国は例年水準の食糧支援に同意し、詳細は7月9日にソウルで開かれる経済協力推進委で決める▽北韓は韓国で開く光復節式典に政府代表団を送る▽赤十字会談を8月中に開催し、韓国戦争当時の行方不明者の生死確認問題および韓国軍捕虜と拉北者問題を協議する▽将官級の軍事会談を白頭山で再開する▽北韓船舶による済州道海域の通過を認める▽1905年の乙巳保護条約(第2次韓日協約)の無効を確認し、靖国神社にある北関大捷碑の返還に協力する。
食糧支援は例年40万㌧であるのに対し、北韓は50万㌧を要請したと伝えられる。また、韓国政府は26日、「食糧難緩和を目指す人道的同胞愛の側面を考慮」して、肥料15万㌧の追加支援を明らかにした。次回の長官級会談は9月に白頭山で開かれる。
(2005.06.29 民団新聞)