掲載日 : [2005-09-07] 照会数 : 3642
在日から学ぶ韓国人の思い
「朝鮮を語る会」隔月で例会重ね12年目
市民レベルで韓国人と相互理解を深めようという日本人有志によるサークル「朝鮮を語る会」(代表、今井一雄・日本出版労働組合連合会顧問)が定期的な例会を積み重ねて12年目に入った。
例会は2月からの隔月開催で年6回の開催。在日同胞を中心に韓国の留学生やジャーナリストなどさまざまな立場からゲストを招き、話を聞いている。8月31日は日本における「アリラン」研究の第一人者、在日同胞音楽プロデューサーの李雨さんを招いた。講演が終わると次々と質問の手が上がり、予定していた時間をオーバーするほどだった(写真)。
「語る会」がスタートするきっかけとなったのは、93年9月に行われたソウル、慶州、釜山を回る10日間の訪韓研修だった。参加者の多くが出版関係労組所属のメンバーで、社会科などの教科書出版に直接関わりを持つ人も多かった。滞在中、植民地統治時代の遺跡や戦跡も見て回った。
帰国後、参加はずしりと「憂うつな思い」が残ったという。そうした重苦しい雰囲気を解消しようと今井さんは、韓国人との交流サロンを企画した。今井さんは「彼ら(韓国人)と仲良くするには、自分たち自らが心の内部に正義を取り戻さなければならなかった」と述懐している。
この間、例会には在日韓国人の姿も目立つなど、輪が広がりつつある。今井さんは「韓国人と日本人の関係史をそれなりに認識できました。過去の不幸な歴史の精算をなしえていない日本人と日本人の構造も見えてきました」と話している。
(2005.09.07 民団新聞)