掲載日 : [2006-02-01] 照会数 : 5783
ビデオアートの先駆者 白南準さん死去
ビデオアートの先駆者として世界的に活躍してきた韓国出身の現代美術家、白南準(ナムジュン・パイク)さんが、現地時間の1月29日夜、米フロリダ州マイアミ市の自宅で死去した。73歳。
テレビのモニターを磁気で歪曲させた作品などを精力的に発表。古いテレビ受像機をロボットのように制作したり、人間の生活と映像の交錯を表現してきた。テレビを使ったビデオ・インスタレーションの作品でも知られる。
1932年、ソウル生まれ。50年、韓国戦争を逃れて家族とともに香港を経て日本に移住。56年に東京大学文学部美学・美術史学科卒業。その後旧西ドイツに移住、音楽学と作曲を学んだ。
作曲家ジョン・ケージに影響を受け、ヨーロッパを中心に楽器を壊すパフォーマンスを演じた。63年には初のビデオアート展を西独で開催。以後、世界各国で活動、84年に大規模な個展を東京都美術館で開いたほか、96年に福岡市の再開発ビルに180台のテレビを並べた巨大な作品を完成させるなど、日本をたびたび訪問した。96年脳梗塞で倒れ半身不随になった後も活動を続けた。
(2006.2.1 民団新聞)