掲載日 : [2006-04-26] 照会数 : 3563
<この人この顔>韓国映画「デュエリスト」の監督 李明世さん
ない初恋根底に
李監督が初めて挑戦した時代劇「デュエリスト」の舞台は、朝鮮朝時代。大量に出回るにせ金を捜査する補盗庁の女捜査官と、闇組織の刺客との決闘(デュエル)を描いている。
全編に貫かれるすさまじい剣の対決と追跡が、息を飲ませる。互いの優れた剣さばきを認めながらも、置かれた立場の違いゆえに、対決するしかなかった2人だが、互いに叶わぬ愛を意識していた。「はかない初恋が、物語のベースにある」と李監督。
主人公に抜擢したのは、韓国で爆発的にヒットし、日本でも放送された『チェオクの剣(韓国題『茶母』)』のハ・ジウォン。女捜査官という設定は、もともと同じコミックが基になっているからだ。
観客が混同しないだろうかという問いに対して、「すでに彼女は武術の経験があり、いろいろな役柄にいくらでも変化できる表現力を買った」と話す。
もう一方の悲しい目をした刺客役には、カン・ドンウォン。04年の『オオカミの誘惑』で、青龍賞人気スター賞、映画大賞新人男優賞などを受賞し、ブレイクした。
脇を固めるのは、25年も監督と一緒に映画づくりをしてきたアン・ソンギ。ひょうひょうとした雰囲気に加え、力強さものぞかせている。
22日から日本版特別編集で公開中。5月17日からはフランスでの上映も決まっている。
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プロフィール
57年生まれ。ソウル芸術専門大学映画科を卒業後、88年にアン・ソンギ主演の『ギャグマン』で監督デビュー。90年の第2作『マイ・ラブ、マイ・プライド』で新人監督賞。99年の『NOWHERE』で国際的な名声も博した。
(2006.4.26 民団新聞)