掲載日 : [2006-08-15] 照会数 : 5903
在日100年の歴史たどる 高麗博物館「8・15特別企画展」
徐元洙さんの協力得て
写真とパネル100枚
在日同胞1世、徐元洙さん(82)=兵庫県西宮市=の波乱に満ちた半生をたどりながら在日100年の歴史を振りかえる「8・15特別企画展」が12日から東京・新宿の高麗博物館で始まった。
主な展示品は徐さんが解放前から撮りためた20数万枚の秘蔵写真のなかから80枚と説明パネル25枚。このほか、日記、協和会手帳、創氏改名簿なども公開する。
説明パネルは横浜市内の元小学校教員、山本すみ子さんを責任者とする在日と日本人のスタッフ8人でチームを組み、この2年半の間、10数回にわたって徐さんのもとに足を運び、意見交換を重ねながら作り上げた労作。苦難に満ちた在日の歴史を通して日本がどのような施策をとってきたのかを浮き彫りにした。
徐さんは慶尚南道から8歳で渡日。差別に苦しみながら一時期は日本人以上の日本人をめざして朝鮮総督府に就職した。だが、「内鮮一体」の欺瞞性に気づき辞職。44年には治安維持法違反で逮捕された。解放後は民族運動に身を投じ、阪神教育闘争にも関わった。78年から西宮で強制連行調査や甲陽園地下壕保存活動に取り組んでいる。01年に日弁連に治安維持法による人権侵害救済申し立てを行い、これが05年に認められた。
12日初日は企画展オープンを記念、展示会場で徐さんが「在日の今を語る」と題して講演した。企画展は10月15日まで。入館料400円
問いあわせは℡03・5272・3510(高麗博物館)まで。
(2006.8.15 民団新聞)