掲載日 : [2006-09-13] 照会数 : 5986
田月仙さんに「優秀賞」 小学館ノンフィクション大賞
『海峡を越えた歌姫』
プロ作家・ライター以外で初
第13回「小学館ノンフィクション大賞」(主催=週刊ポスト、女性セブンなど4誌)の最終選考の結果、在日同胞オペラ歌手田月仙さん(48)の『海峡を越えた歌姫』が「優秀賞」3作品のなかの一つに選ばれた。「大賞」該当作品は今回、なかった。プロ作家やライター以外の歌手が受賞するのは今回が初めて。
田さんは現在、世界各国でオペラやコンサートに招かれ出演している。韓国と北韓、日本の3カ国首脳を前にしての公演独唱も実現した。文字どおり海峡を越えて活躍している。一方、「地上の楽園』を信じて同じく海峡を越えた4人の兄はスパイ容疑で強制収容所に送られ、明暗を分けた。著者が長く封印してきた家族分断の悲しみと、この間の数奇な人生行路を初めて赤裸々に語った。
猪瀬直樹氏ら各審査委員は素材の面白さはノンフィクション向きといずれも最大限に評価。だが、作品としての完成度には欠けるとの指摘もあり、惜しくも「大賞」は逃した。
賞金100万円。贈賞式は8日、東京・丸の内の東京會舘で行われた。作品は来年、小学館から出版される。
(2006.9.13 民団新聞)