掲載日 : [2007-06-13] 照会数 : 7042
サンモに夢中 在日3世が野外教室
[ 白い紙が静かな夜空を切るように響きわたる ]
【大阪】かけ声とともに「ピシッ! ピシッ!」と練習用のサンモの白い紙の音が、静かな夜空を切るように響きわたっていた。「ハナ、トゥル、ハナ・トゥル」大阪市生野区の巽公園(通称ロート公園)で毎週、木曜日の夜9時から「サンモ教室」が開かれている。民族楽器や舞踊の教室は多々あるが、「サンモ」に特化した教室は珍しい。リズミカルな掛け声に引かれて野外教室をのぞいてみた。
華やかさとスピード感
サンモとは頭を回しながら踊る白い布のリボンがついた帽子のこと。サムルノリではおなじみの小道具だ。講師を担うのは韓国伝統芸能公演・楽器指導にあたっている在日3世の康祐一さん(33)。生野民族文化祭でサンモの魅力にとりつかれ、建国高校を卒業して社会人になったのを機会に本場の韓国で2年間修行してきた。
生野民族文化祭は02年の第20回開催で幕を下ろしたが、終了してからも「サンモを習いたい」という声は多かった。康さんもそれならばと04年から始めた。生徒はまだ数人だが、みな熱心だ。
文吉子さん(31)は練習に加わって3年目。やはり、生野民族文化祭でサンモを見て、「かっこいい」とその魅力にとりつかれた1人だ。「初めはうまく回せなくて、筋肉痛になった」と笑う。「チャングとかは小学校から1人でも練習できたけれど、サンモは1人では5分ともちません。ただひたすら回すだけで、仲間がいないとすぐめげてしまって…」という。
サンモの魅力は華やかさとスピード感。だが、首だけでなく、膝の屈伸を使って回すので、バランスをとるのが難しい。朴裕輝さん(28)は「首を回す際の切れや目の配り方で白い紙の音に違いが出てくる」という。
柳孝郎さん(28)(中学校理科教師=も生野民族文化祭でサンモを見て「すごい、習ってみたい」と思った。「以前、ハンメ(祖母)から(韓国語も話さず)日本人みたいやな」といわれたのもショックだったようだ。
開講当初は通りがかりの人から変な目でみられもしたが、今では「あっ、サンモや」「アンニョン!」と声をかけられるまでになった。
康さんは「肩こりも治り、ダイエットにもなりますよ」と受講生を募っている。受講料は月1万円。
問い合わせは康祐一さん(℡090・8467・6923、FAX06・6567・3627)。
(2007.6.13 民団新聞)