掲載日 : [2008-11-14] 照会数 : 3709
◆読書◆竹島=独島問題入門
◆読書◆竹島=独島問題入門
間違いだらけの外務省パンフ
独島(竹島)の領有権をめぐり、韓日両国関係が再び悪化している。日本政府が去る7月、中学校学習指導要領解説書に同問題を記述するようにしたことが今回の事の発端で、またも韓日交流事業が一部中止に追い込まれた。
本書は、日本外務省が08年2月に発行したパンフレット「竹島‐竹島問題を理解するための10のポイント」について、日本人の歴史家として歴史的事実に基づいて領有権問題を解決するよう望む立場から一つずつ検証を加え、結論として外務省の指摘が事実ではないと批判を加えたものである。
その根拠として、①パンフは竹島(かつては松島)の存在を古くから意識した例として、1779年発刊の『改正日本輿地路程全圖』をあげているが、江戸幕府が竹島の存在を初めて認識したのは1696年1月、鳥取藩とのやり取りで、その時点では竹島は鳥取藩に属さず、幕府も日本領でないと結論づけ、日本人の竹島渡海を禁止した②1877年、島根県から竹島の取り扱いについて質問を受けた明治政府太政官は、政府調査を行った上で、「本邦無関係」と決定した③1905年の無主地領土編入を領有権の再確認と言うが、過去2度にわたり日本領でないことを確認したのに、「固有の領土」との主張は無理がある…などである。
(内藤正中著、新幹社800円+税)電話 (5689)4070
(2008.11.12 民団新聞)