掲載日 : [2008-11-27] 照会数 : 4106
多文化の源流たどる リバティ大阪で「アジア・大阪交流史」展
[ 在日韓国人が使用した祭祀の道具と民族衣装 ]
【大阪】古代からアジアの玄関口として栄えてきた「人とモノがつながる街、アジアの中の大阪」を再発見する第62回特別展「アジア・大阪交流史」が、大阪市浪速区の大阪人権博物館(リバティ大阪)で開かれている。展示されたモノ資料は94点、写真パネルが35点。いずれの資料からも、隣国と切っても切れない交流が続いてきたことが一目瞭然だ。
大阪は豊かな多文化が息づく街でもあった。古くは日本に千字文と論語を伝えた王仁博士であり、江戸時代の朝鮮通信使だった。高度経済成長期の紡績産業を下支えしてきたのも「海を越えた人びと」だった。こうした交流の歴史を経て現在は多様な文化が息づいていることを、4つの展示コーナーで説明している。
会場には大阪に定住した在日韓国人が使った祭祀の道具や、色鮮やかな民族衣装も展示している。1927年に大阪港に入港した朝鮮人や1938年当時の鶴橋朝鮮市場の様子を捉えた写真パネルも目を引いた。このほか、80年代の指紋押捺拒否運動に使われたゼッケンも見られた。
滋賀県草津市からやってきたという保育園勤務の教師と調理師は「居住地の近くに朝鮮通信使が通った街道があるので、詳しく知りたかった。見学に来てよかった」と話していた。
今月は29日に担当学芸員による説明会、30日は上田正昭京都大学名誉教授による講演会が予定されている。いずれも午後2時から。入館料500円(大学・高校生300円)。
問い合わせは℡06・6561・5891。
(2008.11.26 民団新聞)