掲載日 : [2008-12-11] 照会数 : 5889
徴用犠牲者を慰霊 民団島根と市民団体協力
[ 同胞の墓碑を前にした慰霊法要 ]
聞き書き記録集も
【島根】民団島根県本部(李燮潤団長)は11月8日、太平洋戦争時に雲南地方で犠牲となった徴用韓国人労働者の慰霊法要を市民団体とともに木次町の満福寺で行った。この日、1930年代後半から解放後にかけて同地方で暮らした韓国人の労働や生活について聞き書きした記録冊子(36㌻)も発行された。
韓国人らは人里離れた発電所やダム建設現場で危険な労働に従事した。記録冊子によれば、42年に完成した北原発電所への送水路工事には、多数の同胞青年が昼夜分かたずトロッコや発破作業などに従事させられたという。なかには、「仕事が辛い」という労働者から相談を受け、広島への逃亡を手助けしたという証言もある。
この記録冊子は雲南市や松江市などの公務員、教員、会社員らでつくる「日韓市民友好と地域の国際化を考える会」(江角秀人代表、57)が10年がかりで調査し、発行した。江角さんは05年、戦時中に亡くなった韓国人女性、姜植伊さん(享年37歳)の墓碑を雲南市内の満福寺で見つけ、民団島根県本部の助けも借りながら、韓国の遺族を探しあてた。また、当時を知る地元住民や在日韓国人を訪ね、計8人から当時の韓国人の生活記録を集めてきた。
同寺での慰霊法要には地元雲南市の市長をはじめ、民団と市民団体の関係者40人が参加した。姜さんの墓前ではあらためて全員で手を合わせ、北原発電所や阿井川ダムをバスで巡り、証言に耳を傾けた。
(2008.12.10 民団新聞)