掲載日 : [2009-01-14] 照会数 : 3577
韓国人気童話シリーズ
『世界で一番小さないもうと』は、早生児で生まれた妹が集中治療室での治療を受けながら、退院するまでを愛情と希望を持って見守るスアの家族の姿を描いた物語。
小学校3年の女の子スアに妹が生まれた。でも体重はわずか830㌘。現実を受け入れられないお母さんからは笑顔が消え、自分をせめながら泣いてばかり。そして周りから投げかけられる心ない言葉に、両親はずっと耐えていた。
新生児の集中治療室で初めて妹に会ったスア。その痛々しい姿に泣き出しそうになるのをじっと我慢し、お母さんが赤ちゃんを見てくるたびに、なぜそんなに泣いていたかを理解する。2人の心の会話を通して、周りの大人たちも変化する。
同書には貴重な命を守り、助けることがどれほど価値あることなのかという愛のメッセージが込められている。
文=コ・スザンナ
絵=イ・ジンウ
訳=榊原咲月。定価1200円(税別)。
『ぼくのすてきなお兄ちゃん』は作家、コ・ジョンウクさんの障害者をテーマにした3作目。
親戚のおばあちゃんの死とともに小学校3年のジョンミンのもとに突然現れた兄、ジョンシクは脳性まひで、車イスに乗っていた。ジョンミンは兄の存在が恥ずかしく、みんなには隠したかった。
どうしていいか分からずに最後には家出をするジョンミンだが、この経験をきっかけに少しずつ心の壁を崩していく。自分のことばかり考えていたジョンミンは、兄との触れ合いのなかで世の中を見つめ始め、一つひとつのできごとを通して、大きく成長していく。
コさんは自ら障害を持ち、大学で教鞭をとりながら韓国障害者連盟の理事、韓国障害者人権フォーラムの共同代表として、障害者への福祉充実のために尽力している。
同書には障害を特別なものとして認識するのではなく、障害を持つ人たちと共生できる社会を築きたいと願うコさんの思いがつまっている。
文=コ・ジョンウク
絵=ソン・ジンホン
訳=吉田昌喜。定価1200円(税別)。
いずれも問い合わせは現文メディア(℡03・6413・7691)。
(2009.1.14 民団新聞)