掲載日 : [2009-04-01] 照会数 : 4652
韓国人気童話シリーズ
『幼い王様の涙』は、わずか11歳で朝鮮朝の第6代国王に即位後、叔父である首陽大君(次代国王、世祖)に賜薬を飲まされて毒殺された、端宗の波乱に満ちた人生を描いた作品。
端宗の父で、第5代国王文宗亡き後、国王に即位した端宗。運命を受け入れた端宗は一日でも早く、臣下たちに頼らず、一人で国を治められるようになりたいと、昼夜を分かたず、熱心に国のことについて学んだ。
だが、虎視眈々と王の座を狙っていた首陽大君は、祖父である世宗大王の次代から、国のために忠誠を捧げてきた忠臣たちに向けて、次々と刀を向け、さらに朝廷の実権を手に入れていった。
端宗の退位後、王座に座った首陽大君は端宗を流配し、賜薬を飲ませるように命じた。端宗16歳のときだった。
文=イ・ギュヒ
絵=イ・ジョンギュ
訳=榊原咲月。定価1300円(税別)。
『ぼくの名前はへんてこりん』は、お母さんの顔を知らない男の子、ちょっぴり寂しがり屋のナ・ダプケが、周りの愛に育まれながら一生懸命、自分らしく生きていく姿を描いている。
4歳のとき、交通事故でお母さんを亡くしたナ・ダプケ。そのときに運転をしていたお父さんは、足に大けがをした。お父さんとダプケはお互いに、お母さんの話をすると胸が痛むので、心のなかにしっかりと隠し、埋めていた。名前のダプケはお父さんが、「自分らしく生きなさい」という思いでつけた。
ダプケはおじいさん、おばあさん、お父さん、そしておばさん一家のみなから愛情を注がれている。でも子どもの日や誕生日、クリスマス、秋夕…。お母さんに会いたくなる日は多い。いとこの兄さんがお母さんに甘えているのがうらやましくて、ねたましくて涙が出たこともある。
それでもあるときはけんかをしたり、山で迷子になったり、みなと同じ元気な男の子。けなげに自分らしく、成長していくダプケの姿に心打たれる。
文=キム・ヒャンイ
絵=キム・ジョンド
訳=吉田昌喜。定価1200円(税別)。
両書とも問い合わせは現文メディア(℡03・3203・5791)。
(2009.4.1 民団新聞)