掲載日 : [2009-04-15] 照会数 : 3581
憲兵隊が思想調査 韓半島出身者ら対象
「極秘文書」を図書館で発見
【大阪】太平洋戦争の末期、憲兵隊が旧制中学校に在籍する韓半島や台湾出身の生徒に対して、動向調査を行っていた。大阪府立北野高校(旧大阪府立北野第2中学校、大阪市淀川区)が図書館に保管していた「極秘」文書で明らかになった。
文書は「半島人教職員並びに学生名簿調製送付方の照会」(1944年5月25日付)と題した文書と回答書(同年6圧5日付)など4通。憲兵隊側が宗教、崇拝する人物、性質や素行、学校での紛争の有無などを尋ねており、学校側も忠実に回答している。
この調査以後、民族運動に関わった疑いで忠清道警察に拘留され、同校卒業を保留されていた朝鮮人生徒5人が、除籍処分となった。駐日韓国大使館の調査によれば、5人のうち3人は消息不明だが、残る2人は韓国とアメリカで生存が確認されている。
当時の旧制北野中学校には「エリートの卵」といわれる優秀な生徒が集まっていた。同校関係者は、「特高警察か憲兵なのかは不明だが、学校から5人の朝鮮人生徒を連行したのはこの文書でも明らかだ。戦時下とはいえ、生徒の人権に関わる重大な問題だ」と語った。
(2009.4.15 民団新聞)