掲載日 : [2009-06-17] 照会数 : 4624
「日本人村」を観光に 浦項市が保存プロジェクト
関連書籍も出版
慶尚北道浦項市内の九龍浦には100年以上も前、日本から出漁してきた漁民が集住した「敵産家屋」47軒が、いまも往時の姿をとどめている。同市は「韓国内の日本人村」として保存プロジェクトに取り組んでおり、このほど『浦項九龍浦で暮らした韓国内の日本人村』(趙重義、権善煕共著、日本語版)と題した本も出版した。
九龍浦は繁華街から東に約20㌔。豊富な漁業資源を求め、100年前には四国の貧しい漁民が多数出漁した。漁で潤った漁民はやがて現地に定着し、1933年には220世帯の日本人が集落を形成した。第2次大戦後、日本人はすべて帰国したが、当時の家屋47軒はほぼ当時のまま。
4日、市が都内のホテルで開いた出版記念会には森喜朗・安倍晋三の両元首相をはじめ関係者400人が出席した。朴承浩市長は「辛い過去の歴史を忘れてはならない場所であるということを認識させたかった」と述べた。また、李相得韓日議連会長は「韓国人と日本人が仲良く暮らした足跡が残されており、両国の関係発展のきっかけになることを期待する」とお祝いの言葉を述べた。
市は、観光資源や学習の場として活用し、円高で日本から韓国を訪れる観光客に足を伸ばしてもらいたいと話す。
(2009.6.17 民団新聞)