掲載日 : [2009-07-29] 照会数 : 3592
総連の北送責任問う…大阪地裁で実質審議
脱北元同胞ら証人陳述
【大阪】「帰国事業」で現地の実態を説明しなかった朝総連組織の責任を問い、慰謝料など1100万円を求めている北送元同胞による裁判が21日、大阪地裁で実質審議入りした。
この日は原告の高政美さん(49、大阪府在住)と北韓に関わる人権問題の調査・研究にあたっている山田文明さん(60、大阪経済大学准教授)の2人が証人陳述を認められ、藤森克美弁護士の質問に答えた。
高さんは、北韓の新義州体育大学で教員をしていた当時、まる35日間も餓死者の死体処理にあたったことに触れ、「この社会は人間の生きる社会ではない。この事実を北韓の国外に知らせなければと思った」と、脱北を決意したいきさつを述べた。
脱北したのは03年のこと。2回目の挑戦で成功し、北京の日本大使館に駆け込み、05年に日本に入国した。現在、大阪府内で教室を開き韓国語を教えている。一緒に脱北した娘さんは関西の大学に進んだ。
裁判を傍聴していた元総連の活動家は「高政美さんの勇気ある行動を尊敬しています。私たちは声をあげたくてもできない」と話していた。次回第8回口頭弁論は10月5日午後1時15分から。
(2009.7.29 民団新聞)