掲載日 : [2009-08-26] 照会数 : 3773
龍王宮の記憶次代へ 済州出身同胞祈りの場
【大阪】解放直後から済州道出身の同胞女性たちの心の拠り所であり、巫俗伝統に由来する祈りの場となってきた桜ノ宮「龍王宮」が、「不法占拠」を理由に来春には取り壊される。
これを惜しむ若手研究者らが22日、多くの市民に知ってもらおうと現地で「龍王宮祝祭〜もう一つの水都大阪2009」を行った。市民130人が参加した。
龍王宮は淀川にかかる大阪環状線桜の宮駅近くの大川べりにある「賽神(クッ)センター」ともいうべき建物。最盛期の73年には1日で150組の同胞が「海の神(龍王)」に祈りを捧げに来た。現在でも月数回は儀礼の場として使用されている。
「祝祭」準備チームを務めた全泓奎さん(大阪市立大学都市研究プラザ・准教授)は、「在日の民族的なアイデンティティの変容が進み、この場所の存在そのものを知らない人々が増えているだけに、龍王宮の持つ意味について調査し、資料として残していきたい」と述べた。
この後、詩人の金時鐘さんらによるリレートークと、在日歌手・朴保さんのライブが行われた。
(2009.8.26 民団新聞)