掲載日 : [2009-08-26] 照会数 : 4862
浅川巧に学ぶ 早稲田大学、高麗大学、朝鮮大学
韓日学生が誠信交流 在日同胞が橋渡し役務め
記念植樹も
【山梨】早稲田大学アジア研究機構(奥島孝康機構長)と韓国の高麗大学校日本研究センター(崔官所長)は、植民地統治下の朝鮮で民族の枠を超えた交流を実践した浅川巧(1891〜1931年)について学ぶ「第1回誠信学生交流サマースクール」を浅川巧の出身地である北杜市高根町で共同開催した。
これは両大学が06年12月に交わした「共同プロジェクトに関する了解覚書」に基づく。「ひびきあう心」をテーマに高根町で06年から毎年1回、私塾「清里銀河塾」を主宰している在日同胞の河正雄さんなどの協力で実現した。公募で選ばれた両大学の学生・院生のほか、韓国の朝鮮大学からも学生・院生多数が参加した。
学生たちは21日、高根ふれあい交流ホールでの「サマースクール」に先だって同敷地内で「チョウセンゴヨウ」の幼木を植えた。この木は浅川巧が朝鮮全土に植樹したゆかりの木で、清里銀河塾に参加する辛昌錫さんが寄贈したもの。
セミナーでは浅川巧の生涯を描いた小説『白磁の人』を執筆した江宮隆之さんと、映画「白磁の人」制作実行委員会事務局長の小澤龍一さんがそれぞれ講演。民団山梨県本部からは鄭郁団長と韓人山梨貴金属協会の李正炯会長が出席した。会場参加者は一般市民を含め150人を数えた。
この後、学生たちは5グループに分かれ、夜遅くまで討論した。韓国の学生からは、「両国の交流は表面的には盛んになったが、日本のアジアに対する根強い差別意識はいまも残っているのではないかと不安」といった声も聞かれた。
(2009.8.26 民団新聞)