掲載日 : [2003-10-16] 照会数 : 2247
31人が北韓へ送還 中国山東省で拘束の脱北者62人(03.10.15)
元在日同胞3人も…韓日NGOが確認
中国の山東省煙台からボートで国外脱出を試みようとして失敗、今年1月に中国公安に拘束された脱北者たちが、「北朝鮮に送還しない」との中国当局の公式見解にもかかわらず、北韓側に身柄を引き渡されていたことが明らかになった。
日本で脱北者支援活動を続けているNGO「北朝鮮難民救援基金」(中平健吉代表)が、韓国のNGOと共に生き証人から裏付け証言を取り、確認した。調査によれば、拘束者62人のうち北韓に強制送還されたのは元在日同胞とその家族3人を含む31人。
大阪市生野区生まれの高貞美さん(43)は逮捕を免れていたが、韓日両国政府が必ず助けてくれると信じて北韓で出生した娘の李由善さん(21)と共に煙台市辺防隊に自首したという。また、もう一人の元在日女性は強制送還を免れようと護送されるバスの中で指輪とボタンを飲み込み、苦しむなか丹東で北韓側に引き渡されたとされる。
残り31人のうち北韓から再度脱出するなどして12人は中国国内に隠れ住むなどして行方不明。19人が同基金などの手助けで韓国に到着、ないしは第3国で韓国入りに備えているという。
衆議院第1議員会館で記者会見に臨んだ同基金の加藤博事務局長は「中国政府は自ら批准した難民条約に違反している。08年の北京オリンピックにふさわしい国なのか。あらためて国際世論に問いたい」と批判した。
(2003.10.15 民団新聞)