掲載日 : [2003-11-19] 照会数 : 2492
「石原妄言」への批判 韓国主要紙の論調(03.11.19)
「韓日併合」をめぐる石原慎太郎東京都知事の一連の「妄言」に対しては、韓国の外交通商部が報道官論評で「深い遺憾」を表明、東京都と友好関係にあるソウル市も声明で「失望を禁じえない」と「深い遺憾」を表明した。韓国の主要紙も社説で強く批判している。
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侵略の歴史を美化・正当化
われわれの選択だった?
「韓日合併は朝鮮人の総意だった」という石原慎太郎東京都知事の発言は聞き流せない。歴史的事実を歪め国粋主義的な自己論理一辺倒の話が日本社会に大きな影響を及ぼし、彼の政治的な人気が高まる要因となるので、事実関係をたださざるを得ない。
形式上韓日合併は大韓帝国と日本の間の条約だが、それが日本の武力による脅しのためにやむを得ず結んだというのが歴史の真実だ。政府が条約に判を押したのだから国民が望んだことではないかというならば、多くの愛国烈士の殉国と義兵たちの蜂起、それに最後まで放棄しなかった独立運動と光復軍の闘争はどのように説明するのか。
侵略を正当化するために、侵略者の過ちがないという論理の根拠として「ロシア、中国、日本のうちどの国を選ぶかということで、同じ顔色をした日本を選択し、(合併には)世界中の国の合意があった」との言葉にいたっては度し難いとの思いを禁じえない。
石原知事が最近毎日のように吐き出す言葉からは隣国、特に韓半島に対する強い憎悪がうかがえる。
数日前には日本人拉致問題と関連して北韓に対する経済制裁を選挙公約にするよう政界を脅し、翌日には条例を改めてでも北韓船舶が東京港に入港できないようにすると述べた。
公の席で特定国家に対し憎悪に満ちた言葉を吐くことは公人としてのマナーではない。そうするほどに石原知事の人気が高まる日本社会の雰囲気がもっと気にかかる。
(韓国日報10月31日)
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到底理解できぬ人気上昇
「妄言」は日本国民の声か
日本の石原慎太郎東京都知事が「韓日併合は彼ら(朝鮮人)の選択だったのであり、植民地主義といっても人間的だった」との妄言を再び吐いた。
彼の発言を、口さえ開けば日本の侵略の歴史を美化し、韓国をはじめとした隣国とその国民を冒涜する大衆煽動術で人気を集めてきた極右政治家のとんでもない発言と片付けてしまえばそれまでかもしれない。
しかし、ここまで来ると、われわれは日本の国民に真剣に問わざるを得ない。「石原都知事の妄言を日本国民の声として受け止めてもいいのか」と。彼が妄言を吐けば吐くほど人気が上昇する奇怪な現象を、韓国国民は到底理解できないためだ。
石原都知事は、韓国人をはじめとする不法外国人が東京を無法天地化しており、有事の際は暴動を起こしかねないとか、中国人の凶悪犯罪は民族的DNAによるもので、中国を懲らしめるべきだなどの極言を何のためらいもなく叫んできた。
それにもかかわらず、彼の政治生命が終わるどころか、今年4月、任期4年の東京都知事選挙で圧倒的支持を得て再選に成功した。しかも、彼の人気は日本の政治家の中でも常に1、2位を争う。
日本国民は石原都知事を通し、一体どんなメッセージをアジア諸国に伝えようというのか。過去の侵略の歴史を消し去ることで、新たな侵略の可能性を開こうとする欲求を石原知事が代弁していると受け止めてもいいというのか。
そうでないならば、日本国民はもう「石原シンドローム」を整理しなければならない。
(朝鮮日報10月30日)
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正常国家化を期待したい
「石原妄言」は日本の恥
石原慎太郎・東京都知事が10月28日に続き31日にも、日本の植民支配を正当化し、被害を受けた隣国の感情を刺激する妄言を行った。
同知事は、悪名高い極右派で、歴史忘却・妄動主義者であり、日本の一部指導級人物らの歴史わい曲発言も、一度や二度ではない。度外視可能な退嬰的国粋主義者の妄言としてすませてしまうこともできる。
しかし、われわれは、日本に厳しく尋ねたい。そうした妄言が、あなた方の「本音」なのか。どうして、日本は、日本軍国主義の被害者である近隣諸国の国民感情を刺激する「妄言シリーズ」に付和雷同しようとするのか。日本のマスコミさえ、ほとんど沈黙している理由は何か。
最近になって、韓国と中国など被害当事国は、むしろ日本の過去の罪を赦し新たな善隣関係を結ぼうと絶えず努力している。このような隣国のやっと治りかけている傷をいじる卑劣な妄言を続ける日本の指導級人物を容認しているような日本社会を見ていると、日本の良心はどこにあるのか聞きたくなる。
そうした諸妄言は、善隣友好関係を傷付ける「破壊的公害」だ。小泉首相など日本指導層の傍観的協調姿勢が、こうした発言の継続に一役買っているように思える現実も、日本の良識を疑わせている。
小泉首相は、6月に「創氏改名は朝鮮人が望んだことだ」と妄言した麻生太郎・自民党政調会長を、別の妄言者だった江藤隆美(当時総務庁長官)の後任に任命したからだ。
日本が誤った過去の歴史を反省し、周辺のアジア諸国を尊重し、世界と共存できる正常な国家になるよう期待したい。
(中央日報11月4日)
(2003.11.19 民団新聞)