掲載日 : [2004-04-30] 照会数 : 2873
強制連行体験を証言 韓国在住の呉銀燮さん(04.4.28)
NGO主催講座で 東京・江戸川
アジア太平洋戦争の末期、韓国から北海道の炭鉱に強制徴用された呉銀燮さん(81)=京畿道龍仁市在住=が22日、市民団体主催の公開講座「歴史に学びいまを考える」で過去の辛い体験を語った。
呉さんが42年、休暇を取って江原道の実家から友人宅を訪ねたときのことだった。昼食をとっていたところ、郡の巡査と警察による思いもかけない「人狩り」を受けた。呉さんは当時、20歳だった。
呉さんは家族に連絡をとる間もなく、そのまま窓のない貨車に連れ込まれ、北海道の昭和炭鉱に送られた。現場では塵肺と過労がたたり1年後、肺結核になった。当時70㌔あった体重は54㌔に。呉さんは耐えられず、脱走した。小樽から帰国しようとしたところを警察にみつかり、リンチの横行する「特殊タコ部屋」といわれる採炭現場に戻された。
解放後、呉さんは、日本の各地で死んでいった同胞の鎮魂供養を続け、遺骨があれば故郷に送り届けている。日本政府にはいまも補償と謝罪を求め続けている。
(2004.4.28 民団新聞)